バイアスロンをざっくり言うと 時間を競うタイム競技です
XCスキー(クロスカントリースキー)のスピードとライフル射撃の精度を組み合わせて競技をします。規定距離のコースを走り、タイムが速い選手が勝ちとなります。射撃の結果も時間に換算して、時間に反映される早い者勝ちの競技です。
詳しい説明の前に 動画をご覧下さい
詳しい説明の前に、日本のバイアスロン競技の雰囲気を知って頂くために、手元にあった最後の国体リレー競技のビデオをアップしました。(バイアスロン競技は国体から無くなりました。今後はデモンストレーション競技として開催されるかもしれませんが…。)
余談になりますが、軍用銃でのバイアスロン競技を正式に開催しているのは、おそらく日本だけではないでしょうか、軍用銃は国際競技ルールでは使えません(そもそも、センターファイヤーは威力がありすぎて使用不可)。動画サイトを検索してもセンターファイアーライフルのバイアスロン競技を見つける事ができませんでしたので、この画像は珍しいものになるかもしれません。
バイアスロン競技ルールをもう少し詳しく
前述の通り、バイアスロンは、XCスキー(クロスカントリースキー)のスピードとライフル射撃の精度を組み合わせて競技をします。規定距離のコースを走り、タイムが速い選手が勝ちとなります。
先ほど書かなかった射撃を時間に反映する方法ですが、決められた5つの的を撃ち、残った的の数だけペナルティーが発生します。ペナルティーには3種類あります。
ペナルティーと種目
- 残った的の数150mトラックを周回する。走る距離が長くなる。
種目:スプリント、パシュート、マススタート、リレー
- 残った的の数一つあたり60秒(一分)タイムに加算する。
種目:個人(インディビジュアル)
- 一つでも残ったら競技終了
種目:スーパースプリント
一回の射撃で使用できる弾数は種目により異なります。
使用可能な弾数と種目
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- 5発
- スプリント、個人、パシュート、マススタート
- 8発
(弾倉5+予備3) - リレー、スーパースプリント
射撃には2つの姿勢があります。意外と選手毎に得て不得手があるようです。私個人は心臓がバクバクなっている時は立射は特に難しいと感じます。
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- 立射
- 文字通り立って撃ちます
- 伏射
- うつぶせに寝て撃ちます
射撃の回数・姿勢と走る距離は、種目と性別により異なります。これ意外と複雑な組み合わせで、時々わからなくなります。
射撃の順序
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- スプリント
- 伏射、立射
- パシュート
- 伏射、伏射、立射、立射
- インディビジュアル(個人)
- 伏射、立射、伏射、立射
- マススタート
- 伏射、伏射、立射、立射
- リレー
- 伏射、立射(これを人数分)
種目別距離数
種目 |
性別 |
距離 |
射撃 |
スプリント |
男 |
10km(3.3kmx3周) |
2回
伏、立 |
女 |
7.5km(2.5kmx3周) |
パシュート
(追抜き) |
男 |
12.5km(2.5kmx5周) |
4回
伏、伏、立、立 |
女 |
10km(2.0kmx5周) |
インディビジュアル
(個人) |
男 |
20km(4.0kmx5周) |
4回
伏、立、伏、立 |
女 |
15km(3.0kmx5周) |
リレー |
男 |
22.5km(2.5kmx3周x3人) |
2回x3人
伏、立 |
女 |
18km(2kmx3周x3人) |
混合 |
27km
(2kmx3周x女子2人
+2.5kmx3周x男子2人) |
2回x4人 伏、立 |
クロスカントリスキーについて
スキーはフリースタイル。
スケーティング、クラシカルどちらでも可ですが、クラシカルの人を見る事はほとんどありません。
スキーは身長より長い事、ストックは身長より短い事くらいです。