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趣味のゆる〜ぃバイアスロン biathon.jp

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[2013/07/20]
ジブリの映画 「風たちぬ」見てきました


シネコンのサービスデー(料金1000円)が、「風立ちぬ」初日と重なったので、ラッキーでした。

【ここは良かった】

ジブリ作品全体的な事ですが、絵がきれいで、一コマ、一コマ切り出して鑑賞したいようなシーンがいくつもありました。テンポも良くて 初めから、終わりまで飽きるところなく、終わったって感じです。関東大震災の地震波の表現は斬新だった(反面 嘘っぽかったけど)。後で調べたのですが、横浜あたりは建物の倒壊が大量に発生していたようですが、東京はそうでもなかったようだ。映画の地震の場面は横浜みたいに震源地の近くだったのかな?

【ここ 残念】

見終わって思ったのですが、ストーリーがよくわからない。遠回りな表現が多くて、何が言いたいのか、何を言いたくないのかサッパリわからない。また、夢なのか、回想なのか、妄想なのか、意図的にやっているにしても、もう少しなんとかならなかったのかなぁ。

【残念2】

 時代背景を理解しないで見てたら滑稽にみえるだろうと思う場面もね、知っている人だけの楽しみ? 実は怖い場面のはずだけど・・・。
 この映画に出てくる「トッコウ」は「特攻」ではなく「特高(特別高等警察)」だったり、当時は「結核」が「死に至る感染症」と恐れられていて、今の癌などよりある意味怖い存在だった。今は耐性菌以外は薬で完治しますが、当時は病巣(肺)を外科手術で取り除くなども行われていて、治療法事態が迷走状態だったようです。この辺を知っている/知っていないでは、見る側の印象が大きく変わると思う。

【残念3】 

 分野は違うけど元技術者(私)の感想として、主人公はプロジェクトの中で、負荷が集中するタイプの人なので、死んでもおかしくないくらいの過負荷だったろうと想像できた。でも、映画の中では、夜遅くまで仕事をしている人、クライアントの無理な要求を受ける人だった。確かにプロジェクトリーダーにはいろいろな困難があるけど、苦労を滑稽に扱いすぎだよって、突っ込みたい。
 技術者として、特に痛い共感をもてたのは、零式艦上戦闘機が「一機も帰ってこなかった」という主人公のセリフだった。軽量化のため、防弾、機体強度を犠牲にして、スペックを向上させたため、多数の戦死者出す事になった事を指しているのだろうと思う、新しい物やサービスを作る時はどうしてもトレードオフの選択は発生する。技術者として辛いものであるが、それが人命を軽く見る選択肢を選ばなければならないのだから、量産された時はそれは辛い思いだったろう。
 ご本人は零式より96式の方が出来が良いと、後で話されたときいているが、技術者にとって、良い選択ができたのだろう。

【残念4】

 中途半端な恋愛ストーリー(この部分はフィクションかな?)は入れてほしくなかった(話としては悪くはないが、これもトレードオフの関係ですか。。。)、恋愛についても、技術者の人生観についても、深く掘り下げるか、別々の映画として作ってほしかった。実にもったいない感じだった。

【残念5】 

 余談になりますが、製図するシーンは、以前拝見した事のある、アメリカ航空機メーカーの記録映画(かなり昔のやつ)をトレースしたように見えた。当時のライバル アメリカの技術者の姿をそのまま使うのは、なんだか違和感を感じた。私だけだろうか。